天窓のガラスがくもって、拭いても取れない。ガラスのあいだの結露と、直し方
天窓のガラスが白くくもって、拭いても取れない。それは、2枚のガラスのあいだに湿気が入った「内部結露」かもしれません。ふつうの結露や外の汚れとの見分け方、放っておくとどうなるか、直し方を屋根職人がまとめました。
「天窓のガラスが、なんだか白っぽい。拭いてもきれいにならない」。天窓が古くなってくると、こんなご相談が増えてきます。
天窓のくもりには、拭けば取れるものと、どうやっても取れないものがあります。まずは、どちらなのかを見分けるところから始めましょう。
01くもりは、3つの場所で起きる
1. 室内側のガラスの表面(ふつうの結露)
冬の朝や、お風呂のあと、料理のあとに、室内側のガラスに水滴がつく。これは、ふつうの結露です。乾いた布で拭けば取れますし、昼になって部屋が暖まると消えることもあります。(対策は、天窓の結露、雨漏りとどう違う?にまとめています)
2. 屋外側のガラスの表面(汚れ)
外側のガラスに、ほこりや花粉、黄砂、コケがたまって、白っぽく見えることがあります。雨のあとに少しきれいになる、まだら模様に見える、というときは、外の汚れのことが多いです。
3. 2枚のガラスのあいだ(内部結露)
拭いても取れない。晴れても、季節が変わっても、くもったまま。うっすら白い膜や、水が乾いたあとのような跡が見える。この場合は、ガラスのあいだがくもっている可能性が高いです。
02見分け方
室内側のガラスを、乾いた布で拭いてみてください。
- 拭いて取れた → 室内側の結露です
- 拭いても取れない。でも雨のあとに少し変わる → 外側の汚れかもしれません
- 拭いても、雨が降っても、ずっと同じ → ガラスのあいだのくもりです
外側の汚れかどうかを確かめるために、屋根に上がるのはやめてください。天窓の周りは足場が悪く、とても危険です。分からないときは、室内から撮った写真を送っていただければ、こちらで見当をつけます。
03なぜ、ガラスのあいだがくもるのか
多くの天窓は、2枚のガラスを重ねて、あいだに乾いた空気の層をつくった複層ガラス(ペアガラス)です。2枚のガラスのふちは、ぐるりと密閉されています。
この密閉が、年数とともに弱くなると、外の湿った空気が少しずつ入りこみます。入った湿気は外へ出ていけないので、ガラスが冷えるたびに、あいだで結露をくり返します。それが白いくもりや、水の跡になって残るのです。
04放っておくと、どうなるか
ガラスのあいだのくもりは、自然に消えることはありません。見た目が悪くなるだけでなく、次のようなことが起きます。
- 空気の層の断熱の力が落ちて、室内側のガラスが冷えやすくなる。冬の結露が増える
- 天窓からの光がにごって、部屋が暗く感じる
- ガラスの密閉が弱っている天窓は、パッキンや周りの部材も、同じように年を取っている
いちばん気にしてほしいのは、3つめです。ガラスのあいだがくもっている天窓は、設置から長い年月がたっていることが多く、雨漏りが始まる前ぶれでもあります。木枠にシミがないか、あわせて見てください。(ほかのサインは、天窓の寿命は何年? 交換を考えたい5つのサインにまとめています)
05直し方は、2つ
ガラスだけを替える
くもったガラスだけを、新しいガラスに替える方法です。ただ、古い天窓は、合うガラスの部品がもう手に入らないことがあります。手に入ったとしても、周りのパッキンや枠は古いまま残ります。
天窓ごと交換する
天窓屋がおすすめしているのは、こちらです。ガラスも、パッキンも、周りの板金も、まとめて新しくなります。
今のベルックスの天窓は、熱を通しにくいLow-Eコーティングの複層ガラスです。ガラスのあいだの結露には、メーカーの20年の保証がついています。くもりが取れるだけでなく、冬の結露や夏の暑さもやわらぎます。
設置から25年を過ぎている天窓なら、ガラスのくもりをきっかけに、交換を考えてみてください。料金の目安は、天窓の交換の料金表と、お住まいの地域のページに載せています。
06まずは、室内から写真を1枚
くもりの場所は、写真でもある程度わかります。室内から天窓を見上げて、ガラス全体が入るように撮ってください。あわせて、天窓の全体と、木枠の角も撮っていただけると、交換が必要かどうかまでお返事できます。撮り方は、概算をお返しするために送ってほしい3枚にまとめています。
天窓が古くなったサインは、雨漏りより先に、ガラスに出ることがあります。漏れる前の今のうちに、ご相談ください。